国土交通省総合政策局は2018年3月6日(火)から3月8日(木)まで、新型航空保冷コンテナの試験輸送を実施します。輸送路線は、往路が羽田空港から那覇空港を経由し、香港国際空港まで、復路が香港国際空港から那覇空港を経由し、羽田空港までの往復です。
国交省は、農林水産物や食品の輸出額を1兆円に規模拡大する目標達成に向け、地方産地から海外までのコールドチェーンの構築に向け、2017年度から「交通運輸技術開発推進制度」を活用し、新型航空保冷コンテナの研究開発を実施しています。
今回の試験輸送は、温度データを実運用に近い条件で収集し、保冷性能を評価するため、東プレ、トプレック、ヤマト運輸の3者による試験輸送を行います。使用するコンテナは、航空機に搭載され、国際航空輸送でもっとも多く使用されているLD-3型の試作品の保冷コンテナです。
使用するLD-3型の試作品は、ドライアイスを使わず、温度可変機能を備え、商品の特性に応じた定温輸送ができ、35度の環境で24時間以上の保冷に対応でき。既存の海外製品に比べて安価に保守整備ができるコンテナとして開発されています。蓄冷剤の搭載で、地上電源では最大13時間の蓄冷も可能との目標を掲げています。
これにより、地方空港路線に投入されている737などに搭載する小型保冷コンテナの開発とあわせ、地方から国際拠点空港を経由し、海外空港への輸送ルートを活用した内際空路コールドチェーン網の構築をめざしています。詳しくは、国土交通省のウェブサイトを参照ください。