羽田空港での先進的警備システム実証実験、警戒強化以外にも効果あり

羽田空港での先進的警備システム実証実験、警戒強化以外にも効果あり

ニュース画像 1枚目:不審行動者追尾監視機能
© 国土交通省
不審行動者追尾監視機能

国土交通省航空局は2018年3月27日(火)、2017年12月に羽田空港国際線旅客ターミナルビルで実施した先進的警備システム実証実験の検証結果を発表しました。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、空港ターミナルビル一般区域の警戒強化や先進的警備システム導入促進、システムの性能向上をめざしています。実証実験は同空港の2階到着ロビーで実施され、公募で選定された事業者の協力を得て、複数のカメラ映像を先進的な技術により解析する機能が試行されました。

具体的には、(1)不審行動者を認識させ、その後の移動を追尾監視する「不審行動者追尾監視機能」、(2)群衆の動態を俯瞰的にとらえ、正常または異常を判断する「群衆行動解析機能」、(3)一定時間放置された物体を不審物と判断し、警報する「不審物検知機能」などが検証されています。これらは、警戒強化に加え、混雑状況の把握や迷子捜索などの効果も確認され警備の負荷軽減にもつながると、航空局は評価しています。

この実証実験で協力事業者が空港ターミナルビル一般区域の特性を把握することができ、先進的警備システムのさらなる性能向上へ寄与するため、検証結果が有効に活用されることが期待されています。詳しくは、国土交通省のウェブサイトを参照ください。

メニューを開く