陸上自衛隊は2018年秋にも導入予定のV-22オスプレイについて、木更津駐屯地へ暫定配備の方向で調整に入ったとの一報を受け、木更津市は防衛省北関東防衛局からの説明を受けた内容を公表しています。防衛省は佐賀空港の配備をめざし、佐賀県など地元に要請し、計画変更はあり得るとしているものの、秋ごろから順次、日本へ5機が輸送される予定です。
この状況にあるものの、佐賀空港の施設整備に一定期間要する見込みで、仮に佐賀県の了解が現時点で得られた場合でも、オスプレイの輸送時に間にあわせることが極めて困難になっているとしています。このため、防衛省は佐賀空港の施設整備が完了するまで、オスプレイの一時的な処置について様々な選択肢を検討しているとし、木更津に暫定配備することを決定した事実はないと説明しています。
小野寺防衛相も3月27日(火)の記者会見で、決定した事実はないとの見解を示し、佐賀空港への配備は自衛隊機の飛行の安全確保が最優先の課題で、まずは2月のAH-64Dの事故について徹底した原因究明と再発防止に全力を挙げる必要があるとの認識を示しています。
なお、木更津市長は暫定配備を決定した事実は無いとの説明を受けたものの、2017年2月に開始された初号機の定期機体整備も完了していない中、「報道された事態は極めて遺憾で、不快」とコメントし、引き続き防衛省から直接話を聞き正確な情報の把握に努めるとの立場です。