千葉大学、CN-235で円偏波合成開口レーダの画像取得に成功 世界初

千葉大学、CN-235で円偏波合成開口レーダの画像取得に成功 世界初

ニュース画像 1枚目:CN-235とアンテナ・システム
© 千葉大学
CN-235とアンテナ・システム

千葉大学の環境リモートセンシング研究センターは2018年4月23日(月)、世界で初めて、CN-235に搭載のした偏波合成開口レーダ(CP-SAR)による画像取得に成功したと発表しました。

これは2018年3月2日(金)から3月18日(日)にインドネシア政府、インドネシア大学、日本無線、NEXTWAYの協力で、インドネシアのマカッサル市内で、CP-SARの飛行実証実験を実施し、世界初のCP-SAR画像の取得に成功したものです。

CP-SARは、偏波面が回転する特別なマイクロ波を使用し、地表の画像を得るレーダで、雲や噴煙を透過し、昼夜を問わずに観測することができます。

千葉大学が開発を進めてきたCP-SARシステムは、窒化ガリウム(GaN)素子を用いて70キログラム以下に軽量化しています。航空機搭載SARの製作コストは、数億円と言われていますが、このCP-SARを実用化できれば数千万円と、大幅なコスト削減が可能です。

また、このマイクロ波センサは、雲、霧、煙等に影響されず、地球表面を鮮明に監視できる全天候型で、夜間でも観測可能で環境、災害、インフラ監視に優れた特徴があります。詳しくは、千葉大学のウェブサイトを参照ください。

期日: 2018/04/23
メニューを開く