SAエクスプレス、民間航空管理局から運航停止処分 安全管理に重大違反

SAエクスプレス、民間航空管理局から運航停止処分 安全管理に重大違反

南アフリカのサウス・アフリカン・エクスプレス(SAエクスプレス)は2018年5月24日(木)、南アフリカ民間航空管理局(SACAA)から運航停止処分を受けました。

ここ数日間に実施された監査で、安全リスクにかかわる重大な違反が発見されたことに伴う対応で、整備組織認証(MOA:Maintenance Organisation Approval)に加え、保有する21機のうち9機についての耐空証明(Certificate of Airworthiness)も一時保留となり、航空会社としての運航ができない状態となっています。

SAエクスプレスは5月初旬に技術的な問題により、離陸後に2便のフライト運航を中止しており、そのうち1件では、エンジンが爆発したと伝えられています。

南アフリカ民間航空管理局は違反の詳細を公にしていませんが、違反は17件に及んだと説明しています。SAエクスプレスが再度運航を開始するには、運航許可証明書(AOC:Air Operators Certificate)などを改めて申請、取得する必要があります。

この事態を受け、インターライン契約を結ぶ南アフリカ航空は5月25日(金)、同社の子会社で格安航空会社(LCC)のマンゴ、リージョナル・エアラインであるエアリンクとともに、影響を受けた搭乗者に再予約、経路変更、返金などのサポートを提供していると発表しています。また、SAエクスプレスはコードシェア便の利用者のうち、国際線との接続を利用する旅客は優先的に対応するとコメントを明らかにしています。

期日: 2018/05/24から
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