航空会社 ANA (全日空)
- 国
- 日本
- IATA | ICAO
- NH | ANA
- メンバー評価
- 搭乗レビュー 4.05 [11,113件]
- アライアンス
- スターアライアンス
搭乗レビュー
黄金色の絨毯を拝める初秋の北陸航路。A321ceoで小松へと向かうブランチフライト。
- 口コミ投稿者
- Harry Lennonさん
搭乗写真
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シートバック部がおしゃれな雰囲気。顔... 続き
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朝陽に輝く黄金の液体。はぐれ一番搾り... 続き
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兄貴(JA111A)!工場以来だね!... 続き
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久方ぶりの北方面出発。CのL16へ。
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城南島を眼下にみつつ離陸!海が輝いて... 続き
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C滑走路から右へ折れ、洋上を使って上... 続き
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足元も広く、曲線状にスマートにまとめ... 続き
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日光湯葉スープ 生姜の香り
ハーブチ... 続き -
東京23区と埼玉の境目くらいですかね... 続き
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山岳地帯の向こうに黄色い砺波平野が見... 続き
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平野部の奥に金沢市街が見えます。日本... 続き
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昨日までの荒れ模様のためでしょう、濁... 続き
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小松空港オブザベーションデッキより。... 続き
総評
和倉温泉といえば石川、能登の名湯。ここで大学の同窓会をすると知らせを受けた時には、もう小松を利用する算段は出来上がっておりました。笑 なんたって、タイトルにもしましたが、この時期の北陸の田園風景はそれはそれは美しいのです。それを空から観れるという願ってもないチャンス。これをボケーっと逃したらきっと、飛行機の神様の天罰が下るに違いありません。イチロー選手のスライディングキャッチ並みの正確さと大胆さで、ANAウェブサイトからPクラスを掴み取りました。
と、いうことでもう遥か昔の搭乗記ですが。。
秋晴れの朝の羽田に降り立った僕は今や、ヒーローインタビューでも受けるかのような勘違いも甚だしい上々のテンションで、プレミアムチェックインの列に並びました。久しぶりの搭乗ってことも相まってかなり浮き足立っていたと思いますが、ひとつ気になる事といえば、前日から続いていた台風の影響による強めの風。フライトインフォをこまめに気にして目を遣っていると、幸い欠航などはまだない様子でした。現地では完全に同級生の運転任せの移動、ということもあり、心の中で合掌をしつつラウンジのビールサーバーの黄色いボタンを押しました。これから体感するしばしの空の上のくつろぎを連想させるように、目の前でスムーズに傾けられていくビールグラス。僕の心の中にも空旅への期待の泡が満たされていくのがわかりました。笑
土曜日の午前9時台、ラウンジは思ってたより利用率も低く、割とゆっくり静かに利用させていただけたわけですが、搭乗口へ向かう第二ターミナルの動線は人でいっぱい。夏休み明けの最初の週末にしては、こんなにみんな遠出するんだなあという印象でした。小松行きANA753便が待ち構えるは、南ピアの先端に近い67Aゲート。お隣の67Bにも別便が待機していましたが、両方がA321。
搭乗して自席から見えるお隣のレジナンバーはJA111A、そして当機の右主翼を見ると辛うじて平べったく見えるJA112Aの文字列。登録1か月違い('16OCTと'16NOV)の長男・次男コンビでした。
4機登録されている321ceoのうちの一機に当たったわけで、もちろん機内はピッカピカ。座席もエアバス仕様の新型シートで贅沢極まりないですが。人間悲しいもので、この約一か月後、実家の母親が山陰旅行に出かける際、羽田からANAを利用したようで、「さっきの飛行機、外国行く飛行機みたいに椅子にテレビついてたわ」との無情なLINEが届き、なんだか母親に負けたような脱力感に襲われました。笑 いーなあ。。
とはいえ、エンジンは違えど同じ腹の子A321。そしてぶっちゃけ言ってしまえば、単純にANAでエアバスって言うだけで、LCCとはまた違う国内線の不思議な魅力を感じざるを得ないのです。、、もちろん、目隠しされて機内ではいどーぞって解かれても、キャビンを見ただけでボーイングかエアバスかを見分ける自信は、そうです、ありません。
鮮やかな窓越しの東京湾と港湾建造物群を眼下に眺めつつ、当機はC滑走路16Lから北へ向かいテイクオフ。城南島を右後方に拝めるくらい右旋回した頃には高度もぐんぐん上がり始め、小松に対しては少し遠回り(おそらく上昇時の騒音回避のため洋上)に感じるような東京東部上空を目指す形。北風時運用C離陸は北日本方面だと思うので、北陸も北にカテゴライズされるんですね?違ってたらごめんなさい。
西日本や沖縄に行くことが多い自分にとって、この市街地を眼下に収めるのが新鮮で新鮮で、思わず写真をたくさん撮ってしまいました。そんな心のホクホク感がひと段落し、景色が山がちになってきた頃、機内食がサーブされ始めました。たちこめる湯葉スープの生姜フレーバーが心をさらにホクホクMAX(新幹線みたい)にしてくれて、毎回飽きもせず愚直にオーダーする白ワインのきりりとした酸味とナイスマッチング。程よいブランチとしてのボリュームの食事もお腹に収まり、薄く白けて棚引く秋の雲たちと一緒にほろほろと酔い漂うひと時。本当に、本当に、この後温泉までハンドルを握ってくれるあいつには頭が上がりません。ほろほろ。。
みなさまご存知の通り、羽田・北陸の空旅はあっという間。惜しむ間もくれないほど刹那でやるせないその時間は、降下予告のアナウンスをもって終わりを迎えます。迎えてくれなかったら困るんですけどね。本当に心から安全運航に感謝しつつ、眼下に見えてくる山裾の砺波平野に目をやります。田園地帯、黄金色かと思ってましたが、、だいぶ刈ってましたね!笑
富山側から山地を越え、お隣の目的地石川に入ると、進行方向右側の自席からは、きれいに金沢駅周辺の市街地が見え、日本海のまっすぐな海岸線が現れました。全国津々浦々、その土地にアプローチするとその魅力がよーくわかる気がしますが、本当に石川も綺麗。北陸ならではの実直さみたいなものも不思議と感じる海沿いの風景です。
金沢からはやや距離を置く小松への最終アプローチは、一度日本海上に軽くはみ出したのち、高度を一気に下げて空港へと降り立つものでした。小気味良い接地音とともに、エンジンにもあまりストレスをかけずにクールに速度を落とすA321。
ほぼ予定通りの11:30、無事に友人の待つ小松空港へとやってまいりました。汗ばむくらいに照りつけてくる九月も初めの太陽は、まだまだ夏を忘れていないようで。荷物を受け取って出た正午前の到着ロビーは、やけにひんやりとしていた気がします。
そして、和倉温泉、うーーーん最高でした。。
今年は、海外行きも台湾一回のみ、と少し物足りない感もありましたが、それもまた旅の神様がくれたお示し。もともと無理に海外を飛び回りたいわけでもないので、行きたい場所、行きたいタイミングをあっけらかんと待ちたいと思うわけです。毎度ながら精緻さに欠くレビューで、飲んだくれ旅日記みたいな範疇を出ることができませんが、また来年もお目に触れましたら是非お付き合いください。
2018年も皆様にとって良い空旅の年になりますように願っております。。
一応僕も欧州(イタリア、ポルトガル)に行く予定なので、、あっちで何事もないよう初詣ででお願いしようかと思っております。
それではHave a great new year!!
と、いうことでもう遥か昔の搭乗記ですが。。
秋晴れの朝の羽田に降り立った僕は今や、ヒーローインタビューでも受けるかのような勘違いも甚だしい上々のテンションで、プレミアムチェックインの列に並びました。久しぶりの搭乗ってことも相まってかなり浮き足立っていたと思いますが、ひとつ気になる事といえば、前日から続いていた台風の影響による強めの風。フライトインフォをこまめに気にして目を遣っていると、幸い欠航などはまだない様子でした。現地では完全に同級生の運転任せの移動、ということもあり、心の中で合掌をしつつラウンジのビールサーバーの黄色いボタンを押しました。これから体感するしばしの空の上のくつろぎを連想させるように、目の前でスムーズに傾けられていくビールグラス。僕の心の中にも空旅への期待の泡が満たされていくのがわかりました。笑
土曜日の午前9時台、ラウンジは思ってたより利用率も低く、割とゆっくり静かに利用させていただけたわけですが、搭乗口へ向かう第二ターミナルの動線は人でいっぱい。夏休み明けの最初の週末にしては、こんなにみんな遠出するんだなあという印象でした。小松行きANA753便が待ち構えるは、南ピアの先端に近い67Aゲート。お隣の67Bにも別便が待機していましたが、両方がA321。
搭乗して自席から見えるお隣のレジナンバーはJA111A、そして当機の右主翼を見ると辛うじて平べったく見えるJA112Aの文字列。登録1か月違い('16OCTと'16NOV)の長男・次男コンビでした。
4機登録されている321ceoのうちの一機に当たったわけで、もちろん機内はピッカピカ。座席もエアバス仕様の新型シートで贅沢極まりないですが。人間悲しいもので、この約一か月後、実家の母親が山陰旅行に出かける際、羽田からANAを利用したようで、「さっきの飛行機、外国行く飛行機みたいに椅子にテレビついてたわ」との無情なLINEが届き、なんだか母親に負けたような脱力感に襲われました。笑 いーなあ。。
とはいえ、エンジンは違えど同じ腹の子A321。そしてぶっちゃけ言ってしまえば、単純にANAでエアバスって言うだけで、LCCとはまた違う国内線の不思議な魅力を感じざるを得ないのです。、、もちろん、目隠しされて機内ではいどーぞって解かれても、キャビンを見ただけでボーイングかエアバスかを見分ける自信は、そうです、ありません。
鮮やかな窓越しの東京湾と港湾建造物群を眼下に眺めつつ、当機はC滑走路16Lから北へ向かいテイクオフ。城南島を右後方に拝めるくらい右旋回した頃には高度もぐんぐん上がり始め、小松に対しては少し遠回り(おそらく上昇時の騒音回避のため洋上)に感じるような東京東部上空を目指す形。北風時運用C離陸は北日本方面だと思うので、北陸も北にカテゴライズされるんですね?違ってたらごめんなさい。
西日本や沖縄に行くことが多い自分にとって、この市街地を眼下に収めるのが新鮮で新鮮で、思わず写真をたくさん撮ってしまいました。そんな心のホクホク感がひと段落し、景色が山がちになってきた頃、機内食がサーブされ始めました。たちこめる湯葉スープの生姜フレーバーが心をさらにホクホクMAX(新幹線みたい)にしてくれて、毎回飽きもせず愚直にオーダーする白ワインのきりりとした酸味とナイスマッチング。程よいブランチとしてのボリュームの食事もお腹に収まり、薄く白けて棚引く秋の雲たちと一緒にほろほろと酔い漂うひと時。本当に、本当に、この後温泉までハンドルを握ってくれるあいつには頭が上がりません。ほろほろ。。
みなさまご存知の通り、羽田・北陸の空旅はあっという間。惜しむ間もくれないほど刹那でやるせないその時間は、降下予告のアナウンスをもって終わりを迎えます。迎えてくれなかったら困るんですけどね。本当に心から安全運航に感謝しつつ、眼下に見えてくる山裾の砺波平野に目をやります。田園地帯、黄金色かと思ってましたが、、だいぶ刈ってましたね!笑
富山側から山地を越え、お隣の目的地石川に入ると、進行方向右側の自席からは、きれいに金沢駅周辺の市街地が見え、日本海のまっすぐな海岸線が現れました。全国津々浦々、その土地にアプローチするとその魅力がよーくわかる気がしますが、本当に石川も綺麗。北陸ならではの実直さみたいなものも不思議と感じる海沿いの風景です。
金沢からはやや距離を置く小松への最終アプローチは、一度日本海上に軽くはみ出したのち、高度を一気に下げて空港へと降り立つものでした。小気味良い接地音とともに、エンジンにもあまりストレスをかけずにクールに速度を落とすA321。
ほぼ予定通りの11:30、無事に友人の待つ小松空港へとやってまいりました。汗ばむくらいに照りつけてくる九月も初めの太陽は、まだまだ夏を忘れていないようで。荷物を受け取って出た正午前の到着ロビーは、やけにひんやりとしていた気がします。
そして、和倉温泉、うーーーん最高でした。。
今年は、海外行きも台湾一回のみ、と少し物足りない感もありましたが、それもまた旅の神様がくれたお示し。もともと無理に海外を飛び回りたいわけでもないので、行きたい場所、行きたいタイミングをあっけらかんと待ちたいと思うわけです。毎度ながら精緻さに欠くレビューで、飲んだくれ旅日記みたいな範疇を出ることができませんが、また来年もお目に触れましたら是非お付き合いください。
2018年も皆様にとって良い空旅の年になりますように願っております。。
一応僕も欧州(イタリア、ポルトガル)に行く予定なので、、あっちで何事もないよう初詣ででお願いしようかと思っております。
それではHave a great new year!!
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Harry Lennonさん
よき新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
いつもながら、高揚感が伝わってくる秀逸のレビューで、読み手もワクワクした気分になってきます。美しい秋の北陸の空旅(に加えて旬の日本海の幸+名湯とくれば言うことなし!)を堪能されたようで羨ましいです。
ご予定されているデンマーク、イタリア、ポルトガルのレビューも楽しみにしております。
今年もお互い良い旅をしましょう。
westtower
westtowerさま
本年もよろしくお願い申し上げます!ありがとうございます!
昨年は個人的に行けずじまいだったディスティネーションも多々あり、耐え忍ぶ一年ではありましたが、その分、身近な路線もレビューの文筆を楽しんでブラッシュアップして(そのつもりです笑)、Flyteamを楽しんで過ごした一年でした。本当に、旅の本末転倒にならないようにしなければ、です笑。
とはいえ、いつもそのような温かいお気持ちのこもったお言葉を頂き、改めて旅の楽しさを伝えることでお返ししたいなあという素直な気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます!
2年振りの欧州、無事に行けるよう願掛け中です!
westtowerさまにも一年通じて素敵な空旅がありますように、心から願っております!