イルクート、MC-21-300開発でEASAのテストパイロットが参加

イルクート、MC-21-300開発でEASAのテストパイロットが参加

ニュース画像 1枚目:開発中のMC-21-300
© Irkut Corporation
開発中のMC-21-300

イルクートは2018年9月26日(水)、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)に所属する2名のテストパイロットと飛行試験エンジニアが訓練手続きを完了し、MC-21-300の型式証明取得に向けた試験飛行キャンペーンに搭乗するロシア側の許可を得たと発表しました。

訓練の第1段階として、EASAのスタッフはMC-21-300の設計と乗務員向け運航マニュアルを学習しました。シミュレーターなどを使用し、着陸システムとビジュアル・アプローチの両方を用いた離陸、進入と着陸、機体が許容する高度、速度、重量や重心など様々な制御モードでのMC-21-300の品質や制御可能性を把握したほか、緊急時の措置、失速警報の作動などについて対応しました。

さらに座学とシミュレータの訓練の終了後、EASAの専門家が操縦桿を握り、MC-21-300でフライトし、機体の安定性や制御系の基本特性、着陸時のアプローチ、エンジン1基が故障した場合のシミュレーションでの手順を確認しています。

EASAのテストパイロットたちは、ロシアのイルクートの訓練施設で訓練が実施され、短期間で操縦までの知識を取得しました。これにより、MC-21-300はEASAによる型式証明の取得に向けて本格的な手続きを進めます。

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