航空輸送アクショングループ(ATAG)は2018年10月2日(火)、調査報告書「Aviation: Benefits Beyond Borders」を発表、世界の航空輸送セクターが6,550万人の雇用と2兆7,000億米ドルの経済活動を創出していると公表しました。
この報告書は、ジュネーブで行われたATAGグローバル・サステナブル航空サミットで発表され、ウェブサイトからダウンロードできます。報告書は、民間航空が果たす基本的役割について分析し、この世界的産業が経済・社会・環境に及ぼす影響について検討されています。
これによると、航空輸送と関連雇用や経済効果の拡大について、将来2つのシナリオが考えられるとの見立てを示しています。オープンな自由貿易の姿勢が維持された場合、航空輸送は拡大し、2036年には約9,780万人の雇用と5兆7,000億米ドルの経済活動が創出されますが、各国が孤立的・保護主義的政策をとると、世界の分断が進み、航空輸送産業が支える雇用は1,200万人分、経済活動は1兆2,000億米ドル減少するとみています。
また、航空運賃は1950年と比較して、約90%低下していることから、より多くの層の人々が飛行機を利用できるようになっています。