ANA、整備訓練用「JA301K」を使用した牽引業務の実証実験を開始

ANA、整備訓練用「JA301K」を使用した牽引業務の実証実験を開始

ニュース画像 1枚目:整備訓練専用機「JA301K」を使用したSpacer8600
© ANA
整備訓練専用機「JA301K」を使用したSpacer8600

全日空(ANA)は2018年10月4日(木)、航空機の移動や牽引業務の新技術活用について、実証実験を開始したと発表しました。

実証実験は整備訓練専用の機材、737-500の「JA301K」を使用し、リモートコントロール式のコントローラー操作を通じて航空機の移動・牽引ができるドイツのmototok製「Spacer8600」の検証を実施しています。

「Spacer8600」はコントローラーで操作するため、従来の牽引車両と比較し、広い視野を確保でき、航空機の車輪の向きなど間近で確認できるため、移動・牽引業務の簡素化
が可能です。これにより、業務従事者の作業負荷の軽減や短期間での教育・訓練が可能になります。さらに、バッテリーで駆動するため、CO2削減など環境に優しいだけではなく、メンテナンスや燃料に関するコスト低減も見込まれています。

実証実験では、当該機器の性能や安全性・操作性などを検証し、業務の教育訓練の効率化について検証します。実験で得られた結果をベースに、2020年までの本機器の導入を見据え、現行の規定や基準など整理します。また、大型機の移動、牽引業務への適用拡大に向けて、継続的に調査研究を実施していきます。

ANAグループは、今後も新しい技術を取り込み、「人と技術の融合・役割分担の見直し」を通じて空港におけるイノベーションを推進し、誰にとっても簡単で働きやすい職場の実現を目指す方針です。

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