福岡県、福岡・北九州の2空港連携強化や滑走路事業で国に要望

福岡県、福岡・北九州の2空港連携強化や滑走路事業で国に要望

福岡県は2018年11月7日(水)、2019年度の国の予算策定にあたり、国の施策・制度・予算に対する提言・要望について地元選出の国会議員との懇談会で、その内容を明らかにしました。このうち「安全・安心な暮らしと経済社会の基盤確保」の柱で、「福岡空港・北九州空港の機能強化及び連携強化」を求めていきます。

福岡空港は、滑走路増設と平行誘導路二重化の事業が進められています。滑走路増設は2025年3月末の供用開始に向けた事業で、2018年度当初予算で約186億円の事業予算が計上され、引き続き円滑な事業推進と早期完成に向けた予算の確保を必要としています。平行誘導路二重化は2020年1月末完成予定で、工期短縮と早期完成をめざし、完成後にはすみやかに発着枠を1時間35回から37回に増加し、同空港の混雑解消に寄与します。

このほか、限られた発着枠の有効活用と旺盛な国際線需要に対応できる国際線スポット整備、2017年度は国内第4位となる633万人を記録した国際線利用者に対応する入国審査官等のさらなる増員、ファーストレーンの導入など、ハード・ソフト両面からの環境整備を求めます。

北九州空港では、貨物専用機の長距離運航ができるように、現在は2,500メートルの滑走路を3,000メートルに延伸する事業を要望しています。これはすでに空港島があり、500メートル分を延長する事業となります。また、北九州空港でも国際線の定期便が新規就航、チャーター便も運航され訪日旅客数が急増し、2017年度は全国9位の13万人が利用し、入国審査官の増員や出入国施設整備など、円滑な出入国体制の実現が必要としています。

また、福岡と北九州の2空港を擁する福岡県は、この連携強化に向け、福岡での就航を希望する天津航空とジンエアーを北九州空港に誘導し、24時間利用できる北九州空港の特性を活かした両空港の役割分担と相互補完を推進する道路整備の促進、北九州空港への誘導と早朝・深夜便の就航促進、着陸料の軽減措置に対する支援を要望しています。

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