石原都知事、横田基地利用の日米協議を首相に申し入れ

石原都知事、横田基地利用の日米協議を首相に申し入れ

東京都の石原知事は2012年4月27日午前、アメリカ訪問を控えた野田首相を官邸に訪ね、日米首脳会談で横田基地の共同利用について協議するよう申し入れました。

野田首相は4月29日からワシントンを訪問し、4月30日にオバマ大統領と首脳会談を行う予定です。石原知事は懸案の横田基地利用について「総理大臣みずからがオバマ大統領とトップ同士で話し合い、交渉のテーブルにのせたら解決に向かう」と述べ、野田首相は「よく分かった」と述べた、とNHKが伝えています。

石原都知事はかねてから、東京都西部、福生市などに広がるアメリカ空軍横田基地を、首都圏第3の空港として民間と共用することを公約しています。

横田基地には、アトラス航空、ワールド・エアウェイズ、サザン・エア、ライアン・インターナショナル・エアラインズ、エア・トランスポート・インターナショナルなどアメリカの民間航空会社が乗り入れており、運航にあたって問題はないと見られますが、アメリカ軍の主要な物流基地で、極東有事の際は拠点となるため、アメリカ側は共用に難色を示しています。また、地元自治体も騒音被害の拡大を心配しており、アクセス網の整備とあわせて一筋縄では行きそうにありません。

横田基地で撮影された飛行機フォトはこちら

一方、2012年3月26日から、航空自衛隊が航空総隊司令部を府中基地から横田基地へ移転させ、アメリカ軍と航空自衛隊の間では共用がすでに始まっています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く