エミレーツ、A380生産中止に「これが現実」 代替に計70機を発注

エミレーツ、A380生産中止に「これが現実」 代替に計70機を発注

ニュース画像 1枚目:エミレーツのA330-900
© AIRBUS S.A.S.
エミレーツのA330-900

エアバスとエミレーツ航空は2019年2月14日(木)、発注済み162機のA380について、39機分をキャンセルし、計123機分の納入で合意しました。2019年から2021年末まで、14機が引き渡しされ、エミレーツ航空が保有するA380は計123機となります。

A380のキャンセルと同時に、エミレーツ航空はA330-900を40機、A350-900を30機、計70機の発注についてエアバスと合意しました。この契約総額は、カタログ価格で214億ドル相当です。新たな契約の機体は、A330-900が2021年から、A350-900は2024年から、それぞれ納入されます。

エミレーツ航空は、エアバスがA380の生産中止を決定したことについて、悔しさを滲ませながら、「これが現実」と現状を認めつつも、他社と差別化をはかる大きな要素であることを誇りにするともコメントしています。また、2030年代まで同社の主力機として運用され、引き続き機内サービスに投資を継続すると約束しています。

また、A330neoとA350の導入について、季節、需要に応じた柔軟に対応でき、将来の保有機の構成、ネットワークで重要な役割を果たすとみています。このうち、A330neoはエミレーツが運航する中距離などリージョナル路線に投入し、より小さな空港への乗り入れにより新たな路線を開設します。A350は既存の長距離路線を補完し、ドバイを発着する8時間から12時間の路線展開にさらなる柔軟性が確保できるとの考えです。

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