A380生産中止へ 2021年にエミレーツ航空引き渡しが最後に

A380生産中止へ 2021年にエミレーツ航空引き渡しが最後に

ニュース画像 1枚目:A380
© AIRBUS S.A.S.
A380

エアバスとエミレーツ航空は、数カ月にわたる交渉の結果、発注済み162機のA380について、123機分の納入で合意しました。すでに109機が引き渡し済みで、2019年から2021年末までに14機のA380が引き渡しされます。これにより、エミレーツ航空が保有するA380は計123機となります。

この合意を受け、エアバスは2021年にエミレーツ航空へ納入するA380を最後に、他の航空会社から受注残がないことを受け、この納入を中止する予定です。近く正式にA380の生産中止も決定する見通しです。

エアバスは、近年の販売注力にも関わらず実質的にA380の受注残が積み上がらず、生産を維持する根拠がなく、今回の決定に至ったと説明しています。A380は優れた技術と成果に加え、多くの旅客が大型機でのフライトを好むとしており、引き続きエアバスはA380を運航する航空会社を支援すると強調しています。

今回の発表を受け、エアバスは数週間で今後3年間、影響を受ける可能性のある3,000人から3,500人のスタッフについて、話し合いを開始します。同時にエアバスは現在のA320ファミリーと、エミレーツ航空による新たなワイドボディ機の受注を受け、多くのスタッフは社内で異動可能なポジションが提供されるとの見通しも示しています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く