エアバスのドローン配送システム「スカイウェイズ」、自律輸送試験を実施

エアバスのドローン配送システム「スカイウェイズ」、自律輸送試験を実施

ニュース画像 1枚目:マリーナ・サウス・ピアから沖合の船舶へ飛行
© AIRBUS S.A.S.
マリーナ・サウス・ピアから沖合の船舶へ飛行

エアバスは2019年3月15日(金)、同社のドローン配送システム「スカイウェイズ」が自律輸送試験を開始したと発表しました。

輸送試験は、シンガポールのマリーナ・サウス・ピアの海岸線から、1.5キロメートル沖に停泊しているスワイヤー・パシフィック・オフショアのアンカーハンドリング・タグ・サプライ船へ向け、1.5キログラムの3Dプリントの消耗品を搭載し、自律輸送を実施しました。「スカイウェイズ」の初飛行は10分以内で完了し、船のデッキに着陸後に積み荷を船長まで輸送し、基地へ帰還しています。

この試験は、世界有数の海上輸送とポートサービス事業会社のウィルヘルムセン・シップス・サービスとエアバスの共同で実施されています。海上輸送に関連する無人航空機の運用は、輸送時間を最大6倍速め、配送コストを最大90%低減します。また、排出炭素量を削減し、港や沿岸で用いる大型ボートの事故発生リスクを軽減します。

エアバスは「スカイウェイズ」プロジェクトを通し、大都市圏と海上での無人輸送機のインフラ・ソリューションの開発と無人航空機の持続可能性と効率性に取り組みます。なお、「スカイウェイズ」は今後、シンガポール国立大学で都市環境下における自律輸送の試験飛行を開始します。

メニューを開く