住友精密は2019年3月14日(木)、2019年3月期第3四半期に防衛装備品関連の損失引当金として特別損失を計上しました。同社は1月29日(火)、防衛装備品で過去に不適切な工数調整を行い、過大に請求した事象が発覚したと公表しています。防衛省には申告済みで、事実関係の把握と原因の分析などのため、独立・専門性の高い特別調査委員会を設置し、詳細な調査を実施しています。
今後発生すると見込まれる過大請求額を含む防衛省への返納に関する引当として、特別損失50億6,100万円を計上しています。また、防衛省は3月13日(水)付で、住友精密に対して特別調査の実施を通知しています。
なお、住友精密としての売上高はMEMS・半導体用製造装置の増加でこれまでの予想を上回る見込みで、営業利益は売上高の増加に加え、航空機用熱交換器の開発見直しに伴う費用の減少で予想を上回る見込みです。
■住友精密2019年3月期通期業績予想 売上高 48,500 -> 49,500 営業利益 1,300 -> 2,350 経常利益 1,000 -> 2,300 当期純利益 450 -> △2,500 ※単位は百万円