ロールス・ロイス、ハイブリッド航空推進システムの試験に成功

ロールス・ロイス、ハイブリッド航空推進システムの試験に成功

ニュース画像 1枚目:ハイブリッド航空推進システムの航空機 イメージ
© Rolls-Royce
ハイブリッド航空推進システムの航空機 イメージ

ロールス・ロイスは2019年4月1日(月)、M250ガスタービンエンジンを使ったハイブリッドシステムの地上実証試験に成功したと発表しました。

地上実証試験はハイブリッド版M250ガスタービンを、機内電池システムを充電するタービン発電機として機能する「シリーズ・ハイブリッド」、推進力をエンジンと電気システムの双方から得る「パラレル・ハイブリッド」、冗長電池システムを採用した「ターボエレクトリック」の3種類で運転モードをテストしました。

M250ハイブリッドシステムは500キロワットから1メガワットの出力を持つ推進プラントとして使う予定で、航空機の動力を大きく変える可能性があります。また、電動垂直離着陸機(EVTOL)、一般の航空機、ハイブリッドヘリコプターを含め、幅広い航空プラットフォームにおいて分散電気推進を可能にします。

M250ガスタービンエンジンは固定翼軍用機、民間機、ヘリコプターなど170種類以上の様々な機体に採用されており、M250エンジンの派生型をあわせた総飛行時間は2億5,000万時間、納品数は3万3,000基近くに達しています。

ロールス・ロイスは、ハイブリッド推進システムを先進させ、航空機への統合と2021年の試験飛行実現を目指しています。また、M250ハイブリッドエンジンに加えて、大型の航空機向けに「AE 2100 2.5メガワットシステム」を開発中で、エアバスのE-Fan X試験機で試験が行われています。

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