ロンドン・ヒースロー空港は2019年5月24日(金)、地域の大気環境の保全と混雑を緩和することを目的に、空港として世界で初めて、二酸化炭素排出量が多い車両に課税する「超低排出ゾーン規制(The Ultra Low Emission Zone)」を実施する計画を発表しました。
古く、汚染の大きい乗用車と個人ハイヤーを対象とした規制で、ロンドン市内で導入された同規制と同じ排出基準を採用し、2022年の導入を予定しています。また、2026年から供用する新滑走路に合わせて、超低排出ゾーン規制は、駐車場または降車エリアに入る全ての乗用車、タクシー、個人ハイヤーに「車両アクセス料(Vehicle Access Charge」を課す仕組みに移行します。
初期提案では、チャージ料金は10ポンドから15ポンドの間とされており、詳細は利害関係者や地域住民などの意見を聞き、双方向のコミュニケーションをはかるパブリック・コンサルテーションの後、正式な申請を経て確定します。これらのチャージは、空港での持続可能な交通モデルの改善や、地域への補償、また空港拡大に伴い、空港利用料を手の届く範囲の価格に抑えることにも活用されます。