全日空(ANA)は2019年秋から、国内線に投入する主力機材のプレミアムクラス、普通席全席に、パーソナルモニター付きの新シートを導入します。対象機材は、国内線で運航する8機の777-200、11機の787-8です。2017年秋から展開する国内線機内Wi-Fiインターネットの無料化、機内Wi-Fiエンターテイメントの充実とあわせ、さらに快適性を充実させます。
このうち、普通席には自動車用シート業界でトップクラスのトヨタ紡織と共同開発した新シートを導入します。国内線の767-300に搭載しているシートの快適性をさらに進化させ、国内線普通席では最大となる11.6インチのタッチパネル式パーソナルモニターを装着します。すでにA321neoには2017年度から順次、パーソナルモニターを導入しており、2022年度上期まで計41機のパーソナルモニター付き機材が国内線に投入されます。
普通席の新シートは、現行のシートと同じく、身体の根幹である腰をしっかり支え、リラックスできる姿勢を保てるよう設計され、さまざまな体格の方に心地よく、フィットするシートで、身体にかかる圧力がバランスよく分散されています。背もたれのフレーム形状を最適化し、体格差を吸収する工夫が追加されました。
さらに、テーブルやアームレストの高さや角度、形状などを誰もが心地よいと感じるように設計しています。タッチパネル式パーソナルモニターは、体格に関わらず見やすく使いやすい角度に設定しています。このほか、カップホルダーをクローバー型に変更し、紙コップを取り出しやすいように改善したほか、シート前ポケットにペットボトルなどを収納できる小物入れも設けています。
また、タッチパネル式パーソナルモニターは、国内線機内Wi-Fiエンターテイメントとしてビデオ番組やオーディオ番組、電子書籍など約190コンテンツを高画質で楽しめます。