鳥取県は2019年8月1日(木)から、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが開発した低層風情報提供システム「SOLWIN(ソルウィン)」の運用を開始すると発表しました。
ソルウィンは、航空機の離着陸の安全性向上を目的として、JAXAとソニックがオープンラボ公募制度で共同開発した、空港低層の上下風情報をパイロットへ提供する世界初のシステムです。鳥取空港で2018年8月から2019年3月まで実施された実証試験で、パイロットから運航安全に寄与すると評価を得たことから、運用が決定しました。
評価に参加したパイロットの9割が、ソルウィンの継続利用を希望しています。パイロットはソルウィンについて、「風の変化を事前に予測して正副パイロットの二人で共通認識を形成するのに役立った」、「上層風に対応した進入経路の計画と操縦操作の予測に役立った」などとコメントしています。
JAXAはソルウィンを鳥取県に無償で譲渡しており、7月2日(火)に譲渡式が開催されました。このソルウィンは、庄内空港でも運用試験が実施されています。