ブラジル空軍向けSAABグリペンE初号機、8月26日に初飛行

ブラジル空軍向けSAABグリペンE初号機、8月26日に初飛行

ニュース画像 1枚目:ブラジル空軍向けグリペンE
© Saab
ブラジル空軍向けグリペンE

サーブは2019年8月26日(月)、ブラジル空軍向けグリペンE初号機が初飛行したと発表しました。スウェーデン南部のリンシェーピング飛行場で垂直尾翼にブラジルの国旗をモチーフにしたデザインを施した登録番号「39-6001」は14時41分に離陸し、65分間で様々な高度と速度、運動性能や各種機器を試験飛行しました。

この機体は、従来型のグリペンに対して新しいコクピットレイアウトを持ち、大きなディスプレイと2つの小さなディスプレイで構成され、ヘッドアップディスプレイ(HUD)が新しいシステムが採用されています。

ブラジル空軍のグリペンEの制式名称は「F-39」になります。初飛行した機体のテールナンバーは「4100」になります。ミラージュ2000の後継として、ダッソー・ラファール、ボーイングF/A-18Eと競い、2014年10月にグリペンEが採用されました。

単座型28機と複座型8機を45億ドルで契約、ブラジル国内で製造し、2019年から2024年にかけて引き渡される予定です。複座型のグリペンFはブラジルがローンチカスタマーとなります。

グリペンEは、グリペンをベースに胴体を1.1メートル延長、機内燃料搭載量が40%増大、戦闘行動半径が1,300キロメートルに増大、超音速巡航が可能になりました。兵装搭載用ハードポイントが10カ所になり、レーダーや電子機器が近代化されています。初飛行は2008年5月、ブラジル空軍以外ではスウェーデン空軍が単座型を60機導入を決めています。

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