ANAのJA610A、前脚接地の加速度は1.8G-運輸安全委がしわの写真公開

ANAのJA610A、前脚接地の加速度は1.8G-運輸安全委がしわの写真公開

運輸安全委員会は2012年6月20日に発生した全日空の767-300、北京発成田着のNH956便、機体番号(レジ)「JA610A」が成田空港の滑走路上で起こした着陸損傷事故について、調査進捗状況を発表しました。

調査の状況は機長、副操縦士、客室乗務員、管制官の口述聴取、事故機現況の損傷調査、飛行記録装置(DFDR)と操縦室用音声記録装置(CVR)の回収、解析の開始、気象情報の収集に着手しています。

テレビ報道で確認できたしわは長さ約9メートル、幅約50センチの変形を2本確認、またクラックも判明。クラックは約10センチのものが4ヶ所。

また、成田空港に設置されたビデオが捉えた映像は、離陸時に機体が浮き上がる様子を収めていますが、この際に前脚が接地した加速度は約1.8Gを記録していました。気象は当初から言われていた横風が強い状態で、風向はほぼ南西、平均風速16ノット、瞬間最大29ノット、最小6ノット。このため、右から強い突風が伴う横風の状況だったと進捗状況では明言しています。

なお、機体のクラックや機内の内装パネルのはがれた様子などは運輸安全委員会の「調査進捗状況」で確認することができます。

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