三菱重工航空エンジン、ANAのトレント1000IPCモジュールを換装

三菱重工航空エンジン、ANAのトレント1000IPCモジュールを換装

ニュース画像 1枚目:IPCモジュール換装作業 出荷式
© 三菱重工航空エンジン
IPCモジュール換装作業 出荷式

三菱重工航空エンジン(MHIAEL)は2019年9月11日(水)、全日空(ANA)から受注した787に搭載するトレント1000エンジンの中圧圧縮機(IPC)モジュールの換装作業を完了、初めて出荷しました。ANA関係者と共に9月10日(火)、記念式典が開催されました。

IPCモジュールは、エンジンを構成する主要8モジュールの1つで、ファンから送り込まれた空気を昇圧し、高圧圧縮機に送り込む機能があります。8段のチタン合金製ディスクを溶接したドラムにブレードを取り付けたローター、内側にベーンを取り付けたケース、フロントベアリング支持構造などで構成され、その部品点数は約4,000点に及びます。

換装作業はMHIAELの本社工場が繁忙期のため、協力企業の東明工業の知多工場と知多北工場に確保した作業エリアで実施されました。作業は、ANAからトレント1000を受領後に分解し、既存のIPCモジュールから改修型のIPCモジュールに交換装着、再び組み立てた後、ANAに返送しています。

MHIAELは787に搭載されるトレント1000エンジンの開発段階からプログラムパートナーとして参画しています。今後も、航空エンジンの開発、製造、MRO(修理・整備)事業の技術力や信頼性の向上に取り組みます。

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