イタリア空軍、第51航空団80周年とAMX配備30周年を祝う

イタリア空軍、第51航空団80周年とAMX配備30周年を祝う

ニュース画像 1枚目:AMX 30周年塗装
© AERONAUTICA MILITARE
AMX 30周年塗装

イタリア空軍は、2019年9月13日(金)に第51航空団設立80周年とAMX配備30周年をイトレヴィーゾ・イストラーナ空軍基地で式典を行いました。配備30周年を記念し、歴代の部隊の色などをモチーフにしたデザインを施したAMXが地上展示と飛行展示を実施し、フレッチェ・トリコローリと共にAMXが空を彩りました。

第51航空団は1939年10月に設立され、フィアットCR.32とG.50を配備しました。第二次世界大戦が始まり、1943年9月に連合国に敗戦、1946年6月に共和国軍として再編、P-51やP-47がアメリカ陸軍から供与、配備されました。その後、F-84G、F-84F、F-86K、フィアットG.91、F-104G、トーネードIDSが配備されてきました。AMXは1989年10月に配備されました。

AMXはイタリアのアエリタリアとブラジルのエンブラエルが共同開発したターボファン単発の軽攻撃機です。小型ながら3.8トン兵装を搭載できます。単座型は1984年5月、複座型のAMX-Tは1990年8月に初飛行が行われました。イタリア空軍は136機、ブラジル空軍には60機を導入しました。

2000年代入り、それぞれ近代化改修を行い、機体寿命の延長とアビオニクスの更新が行われています。AMXはイタリアでは「熱風」を意味する「ギブリ(Ghibli)」の愛称で呼ばれています。アニメーションスタジオ、スタジオジブリの「ジブリ」と同じ言葉です。宮崎駿さんは「紅の豚」ではイタリアの飛行艇サボイアを、「風立ちぬ」ではイタリア人航空技師、カプローニを登場させています。

期日: 2019/09/13
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