朝日航洋、ドクターヘリ操縦士のアルコール検知事案で再発防止策を報告

朝日航洋、ドクターヘリ操縦士のアルコール検知事案で再発防止策を報告

朝日航洋は2019年10月23日(水)、同社が運航するドクターヘリの操縦士が乗務前アルコール検査で基準値を超えるアルコール濃度が検知された事案について、再発防止策を東京航空局へ報告しました。

この事案は4月24日(水)、飛行勤務開始時に当該操縦士がアルコール検査を実施したところ、基準値を超える0.22ミリグラム/リットル(mg/L)を検知しました。当該操縦士は、飛行の準備を進め、待機開始時に再びアルコール検査を行い、0.17mg/Lが検出されたため、運休しました。これを受け、東京航空局から10月8日(火)付けで厳重注意を受けています。

朝日航洋は再発防止策として、アルコールに関する教育について、飲酒量に関する教育内容と教育実施後の効果、浸透度の確認が不十分で、運航乗務員への意識付けが十分でなかった振り返っています。このため、全ての運航乗務員に対し、アルコール教育担当者から教育を受けた運航部長、グループリーダーと対面方式によるアルコール教育が実施されたほか、全社員へ「飲酒量目安カード」が配布されるなどの対策が実施されました。

また、アルコール検査の手順が不明確で、検知された場合の対応とアルコール検査記録の管理、現場での同検査の実施対応が十分でなかったとして、アルコールが検知された場合の手順、アルコール検査の記録用紙の見直しなどを11月15日(金)までに実施します。

このほか、全運航乗務員の中で、アルコール検知器の貸与を希望する者、飲酒習慣から同社が貸与を必要と判断する者に対し、アルコール検知器を貸与しています。朝日航洋は、同様の事案の再発防止に取り組み、安全管理体制の強化を図り信頼の回復に努めます。

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