アメリカ空軍、謎の宇宙往還機X-37B、780日ぶりに地球に帰還

アメリカ空軍は2019年10月27日(日)、無人スペースプレーンX-37Bがケネディ宇宙センターのNASAシャトル着陸施設に史上最長となる780日ぶりに着陸したと公表しました。X-37Bがケネディ宇宙センターに着陸したのは2回目です。

5回目となった今回のミッションは、2017年9月7日(木)にフロリダのケープカナベラル空軍基地からスペースXのファルコン9ロケットで打ち上げられました。これまでの宇宙滞在日数の合計は2,865日で、2020年には6回目のミッションが予定されています。

X-37Bのミッションは謎に包まれています。軌道上でどのような事をしているのかほとんど明かされた事がなく、今回のミッションも「空軍研究所の実験」と「小型衛星の運搬」以外に2年以上の滞在期間に何の活動をしていたか不明です。

X-37Bは、ボーイングが開発した無人宇宙往還機です。初打ち上げは2010年4月、生産数は2機です。全長8.92メートル、全幅4.55メートル、宇宙滞在期間270日、但し実際の滞在日数は大幅に上回っています。ボーイングは1950年代末にも有人宇宙機X-20ダイナソアを開発、実物大モックアップを作りましたが、1963年に開発を中止しました。