川崎重工業は2019年11月18日(月)、東京海上日動火災保険、三井物産と、宇宙ゴミ除去の事業化を目的とした協業に合意しました。今回の合意で民間事業者による宇宙ごみ除去市場の創出を目指します。
現在の宇宙空間には、ロケットや、運用を停止した人工衛星などの宇宙ゴミが2万個以上、軌道上を周回しており、国際宇宙ステーションや人工衛星への衝突リスクなどが懸念されています。そのため、宇宙ビジネス市場の発展には、宇宙ごみ除去の必要性が高まっています。
この協業では、3社の強みを活かし、宇宙ごみ除去市場の創出のためのスキーム構築や法整備、国際協調などの実現に向けて、働きかけを実施します。また、宇宙ごみ除去の技術やビジネスモデルを応用し、燃料補給、修理改修、軌道離脱、救出などの人工衛星向け軌道上サービスの事業性の検討を開始します。
3社は、宇宙ごみ除去を実現するビジネスモデルの構築を目指し、宇宙ビジネスの発展と安全な宇宙空間の利活用に貢献する方針です。