イギリス空軍、タイフーン・トランシェ1をアップグレード

イギリス空軍、タイフーン・トランシェ1をアップグレード

BAEシステムズは、イギリス空軍のタイフーン戦闘機トランシェ1をアップグレードします。

ユーロファイター・タイフーンは、量産と開発を並行して進めるため、トランシェ1から3まで3段階に分けて生産されています。そのため初期に生産されたトランシェ1は、現在生産されているトランシェ2と比べると能力的に大きく劣り、運用に支障をきたす恐れがあります。

これまでイギリス空軍はドロップ1パッケージで、トランシェ1のタイフーンF2に対地攻撃能力を付加してFGR4仕様にアップグレードし、リビア内戦に投入して成功を収めていました。今回これをさらにアップグレードするドロップ2パッケージを開発し、2012年5月2日に改修機を初飛行させました。

ドロップ2パッケージは、ディスプレイとコントロールを含めたアビオニクスを大幅にアップグレードし、トランシェ1機の攻撃、識別、防御、通信の各システムの能力を向上させます。

しかしながら、イギリス空軍ではトランシェ3が配備される2015年から、トランシェ1を退役させる計画を立てています。

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