フィンエアーは2019年12月19日(木)、フィンランドのラッペーンランタ大学とその他企業団体らと提携し、カーボンニュートラルな合成燃料を発展させるため、Power-to-X技術の実現可能性に関する研究に協力すると発表しました。
工業規模の試験施設は、Power-to-X技術をもとにしており、輸送に適したカーボンニュートラルな燃料の製造を目ざしています。工場はフィンランド東部に設けられる予定で、ラッペーンランタにあるフィンランドのセメントメーカーFinnsementti社からの二酸炭素と、化学品メーカーKemira社の過剰水素を原材料とし、合成メタノールを生産、これを処理して、排出量ゼロの輸送燃料を作り出します。
この研究には、フィンエアーをはじめ、南カルヤラ地域議会、Finnsementti、Kemiraなどの企業団体が出資するほか、ラッペーンランタ市もこのプロジェクトに協力します。合成燃料はカーボンニュートラルな航空に向けた長期的なソリューションの要で、長期的なカーボンニュートラルを目指しているフィンエアーにとって、フィンランドにおける合成燃料の発展をサポートすることは、自然な流れであると説明しています。