スピリット・エアロシステムズ、MAX生産停止で2,800人を一時解雇

スピリット・エアロシステムズ、MAX生産停止で2,800人を一時解雇

ニュース画像 1枚目:レントン飛行場に保管されている737 MAX
© FlyTeam ニュース
レントン飛行場に保管されている737 MAX

スピリット・エアロシステムズは2020年1月11日(土)、ボーイングが737 MAXの生産を一時停止する決定に伴い、カンザス州の工場で2,800人の一時解雇を実施すると発表しました。スピリットは、737MAXの胴体や翼の構造部分の70%を製造しており、年間売上高の5割以上を占めています。ワークシェアでの担当部分は胴体全体をはじめ、スラストリバーサ、エンジンパイロン、主翼コンポーネントなどが含まれます。

この解雇の影響を軽減するため、スピリットは737 MAXプログラムに携わる従業員の数名を他のプログラムに移しています。さらに1月22日(水)から、レイオフに該当する従業員の退職が始まり、対象従業員には他の航空宇宙企業に転職できるジョブフェアの開催を計画しています。

737 MAXは2018年10月、2019年3月に2機が墜落し、ボーイングは1月から生産を一時停止しています。墜落事故以降、ボーイングは737 MAXを月産52機から42機に下げたものの、2019年12月現在で納入待ちの機数が400機超となり、すでに納入済みの機数を上回る在庫を積み重ねています。

なお、スピリットによると、ボーイングから生産中止の期間、または今後の月間生産機数について通知を受けていないとコメントしています。また、生産が再開された場合でも、スピリットの施設には100機以上の737 MAXの部材セットが保管されており、これを消化するため、生産レベルは以前よりも低くなるとの見込みも示しています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く