北海道エアシステム、2011年度決算は赤字-欠航で旅客、売上大幅減

北海道エアシステム、2011年度決算は赤字-欠航で旅客、売上大幅減

北海道エアシステム(HAC)は2011年度(2011年4月1日~2012年3月31日)決算を発表しました。2011年3月30日にJALグループから離脱し、北海道が筆頭株主、札幌市など道内自治体、地元企業出資による新しい経営体制に移行し、新生北海道エアシステムとして再スタートした最初の年度。

営業損失は6億3347万円(前年営業利益:2億4,248万円)、経常損失は5億6163万円(前年経常利益:2億4118万円)、純損失は5億4778万円(前年純利益:2億2188万円)でした。

2011年度は3機体制で、需要に応じた路線、便数、ダイヤ設定を行ったものの、2011年6月4日に発生した函館発奥尻行きHAC2891便に関連した重大インシデントを受け、約2ヶ月間は2機体制で運航。さらに、9月以降は機材故障が連続したため、欠航便が発生。運航回数は前年から755回減り、8103回、前年から8.5%減となり、旅客数は運航が不安定だったため34,028人減の141,327人、前年比19.4%減と大きく減少した事が響きました。

HACでは安全面について、2012年3月下旬に航空局の定期立入検査で、一連の改善措置に進展が見られるとの評価を得たことから、3月30日付けで事業改善命令への措置の完了報告書を提出していますが、これれに満足することなく安全管理を継続的に検証していくとしています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く