三菱電機、世界中の航空路で高速インターネットを実現する技術を開発

三菱電機、世界中の航空路で高速インターネットを実現する技術を開発

ニュース画像 1枚目:開発した技術を適用した製品イメージ
© 三菱電機
開発した技術を適用した製品イメージ

三菱電機は2020年2月6日(木)、世界最薄クラスの航空機用電子走査アレイアンテナ技術(AESA)を開発したと発表しました。これにより、世界中の航空路で高速インターネットサービスの実現に貢献できるとしています。

このAESAは、三菱電機と情報通信研究機構(NICT)が、飛行中の旅客機内で100Mbps以上の大容量・高速通信を目指し、共同で開発したものです。厚さは3センチ以下で、周波数27ギガヘルツから40ギガヘルツの電波「Ka帯」に対応しており、大型機から小型機まで、サイズを問わず搭載可能です。

また、三菱電機は大容量・高速通信が可能な周波数40ギガヘルツから75ギガヘルツの電波「ミリ波帯」の要素技術についても、単独でアンテナ素子の開発を実施しています。このほか、東北大学と東北マイクロテックと共同で高周波集積回路を開発し、ミリ波帯対応の航空機用AESAの実現も可能としています。

三菱電機は今後の展開について、通信試験などの実証実験を実施したのち、Ka帯AESAは2023年以降、ミリ波帯AESAは2027年以降の製品化に向け、開発を進める方針です。

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