ジャムコ、旅客機に採用されるADP製法のCFRPを建築資材に活用

ジャムコ、旅客機に採用されるADP製法のCFRPを建築資材に活用

ニュース画像 1枚目:炭素繊維補強樹脂を用いた防振浮床の下地、床板設置前の様子
© JAMCO
炭素繊維補強樹脂を用いた防振浮床の下地、床板設置前の様子

ジャムコは2020年2月5日(水)、旅客機に幅広く採用されている独自の炭素繊維構造部材自働成形法「ADvanced Pultrusion (ADP)」で製造する炭素繊維補強樹脂(CFRP)製梁を用いた、乾式防振床工法「T-Silent CFRP Floor」を開発したと発表しました。

ADPは、ジャムコが航空機分野でCFRP製の機体構造部材製造のために開発した独自の連続成型製法で、小型旅客機から大型旅客機まで幅広く採用されています。ジャムコは大成建設と共同で、ADPの製法技術を建設資材向けに活用しました。

スタジオ、ホールなど静謐性が求められる施設などは、騒音や振動を低減させるため、構造床上に防振ゴムを敷き、ゴムで重量の大きい床板を支える防振浮床が使用されています。通常、下地に長尺の鉄骨梁が使用されていますが、鉄骨梁は重量があるため、施工性の問題で長さを3メートル程度に制限されます。このため、防振ゴムの支持点が増え、十分な遮音性能を確保できない課題がありました。

ジャムコの「T-Silent CFRP Floor」は、軽量で剛性の高いCFRP梁を使用した施工性の向上、優れた遮音性能、建物寸法に合わせたCFRP梁の自由成型を実現しています。ジャムコはこれまで多くの航空機に供給してきたADP製品の特徴を活かし、建物の新築・改築工事へ貢献します。

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