三菱電機、火星衛星探査計画探査機システムの本格的な開発に着手

三菱電機、火星衛星探査計画探査機システムの本格的な開発に着手

ニュース画像 1枚目:MMX探査機システムのイメージ図
© 宇宙航空研究開発機構
MMX探査機システムのイメージ図

三菱電機は2020年2月21日(金)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から火星衛星探査計画(MMX)探査機システムの開発担当メーカーに選定され、本格的な開発に着手したと発表しました。小型月着陸実証機(SLIM)や宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)などの開発で培った技術を活かし、探査機システムの設計から製造、運用を担当します。

MMX探査機システムは、開発中のSLIMの高精度着陸技術やHTVで実証済みの航法誘導制御技術など、軌道解析・軌道投入などの人工衛星技術を結集し、世界初の火星衛星往還ミッションに貢献します。また、「ピンポイント着陸技術」を活用することで、火星衛星への確実な着陸・降下を実現するほか、新開発の衝撃吸収機構や着陸脚構造で重力が小さな火星衛星への複数回着陸が可能となります。さらに、火星近傍到着までの往路モジュールと火星衛星探査のための探査モジュール、地球に帰還する復路モジュールの3モジュール構成とし、役目を終えた機能を切り離すことで運用の効率化と軽量化を実現するなどの特長があります。

三菱電機は、技術面で世界初の火星衛星往還ミッションを支え、原始太陽系における有機物・水の移動過程解明や火星圏の進化過程の解明に貢献します。

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