宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2020年2月29日(土)、2020年度に打ち上げ予定の新型ロケット「H3(エイチスリー)」試験機1号機に搭載される固体ロケットブースタ、「SRB-3(エスアールビー・スリー)」の認定型モータ地上燃焼試験を実施します。
これは、SRB-3の設計と製造・検査工程を確定することに加え、燃焼試験の機会を活用してイプシロンロケットのH3ロケットとのシナジー対応開発における第1段モータの設計の妥当性を確認することを目的としています。打ち上げに供される「フライトモータ」と同一仕様のモータを用い、2019年8月に実施した地上燃焼試験の結果とあわせ、再現性を含めて確認します。
場所は、種子島宇宙センターの竹崎固体ロケット試験場です。なお、天候や作業進捗状況によって試験実施日が変更になる場合があります。
「SRB-3」は、燃料と酸化剤が混合後も不均質になっている不均質系推進薬のうち、酸素を含む微粒子と炭化水素系ポリマーからなる推進薬「コンポジット推進薬」を用いた固体ロケットで、H3ロケット用の固体ロケットブースタとして開発されています。