レッドフラッグ20-2終了、新型コロナウィルスの影響で演習中止

レッドフラッグ20-2終了、新型コロナウィルスの影響で演習中止

ニュース画像 1枚目:離陸するトーネード
© Bundeswehr/Ingo Tesche
離陸するトーネード

ネリス空軍基地で行われていた「レッドフラッグ20-2」が新型コロナウィルス(COVID-19)が拡大する影響で中止が決定し、参加していたドイツ空軍のユーロファイターとトーネードが撤収しました。

ドイツ空軍は3月9日(月)から開始の「レッドフラッグ」に参加するため、2月終わりにトーネードとユーロファイター8機をネリス空軍基地に派遣しました。演習にはアメリカ、スペイン、イタリアの各国空軍が参加し、アメリカ空軍のアグレッサーと戦いました。

演習が実施される中、新型コロナウィルスの流行がアメリカを含む参加各国で拡大した影響で中止となり、各国へ撤収する事が決まりました。ドイツ空軍は560人以上の要員を移動させるため、ドイツ空軍はネリスとケルンをノンストップで飛べる要人専用機A340-300を2機、派遣しました。

A340-300は、政府や議会要人の輸送に使われ、座席は最大で116席を搭載できます。このほか、A310-300も2機、ワシントンDCを経由してネリスに向かい、約300人を輸送しました。

トーネードとユーロファイターは帰国のため、アメリカ国内の基地を経由し、大西洋上ではアメリカ空軍の空中給油機の支援をうけて帰還しました。A400Mは戦闘機の部品や整備のため、機材やヨーロッパ航空輸送司令部(EATC)の調整でスペイン空軍の物資を、ネリスからドイツに輸送しました。

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