新明和工業、ボタン1つで航空機に搭乗橋を装着できるシステムを開発

新明和工業、ボタン1つで航空機に搭乗橋を装着できるシステムを開発

ニュース画像 1枚目:搭乗橋 イメージ
© 新明和工業
搭乗橋 イメージ

新明和工業は2020年3月30日(月)、航空旅客搭乗橋のオプションで、完全自動装着システム「フルオートシステム」の開発に成功したと発表しました。

この「フルオートシステム」は、始動ボタンを1回押すだけで、搭乗橋を航空機に装着できるシステムです。AIによる画像認識技術を活用し、従来の搭乗橋の自動走行機能に加え、雨風を避けるための屋根部分「クロージャー」を航空機のドアへ装着させるまで作業の完全自動化を実現しています。2019年10月からシンガポール・チャンギ空港で実証実験を実施し、その安全性と精度は高い評価を得ています。

従来の自動装着システムは、航空機ごとに機種情報を登録し対応機種を増やしていましたが、今回開発された「フルオートシステム」は航空機の機種を問わず搭乗橋の装着姿勢を計算でき、新たな機種情報の登録は不要です。また、装着までの軌跡を逆に走行することで「完全自動離脱」も実現しています。

新明和工業は、これまでに世界60カ国以上の空港に、1,000基以上の製品を納入しているほか、シンガポールやタイなど東南アジアの空港で採用数を伸ばしており、チャンギ空港の稼働率は99.95%となっています。新明和工業は中部国際空港(セントレア)、大阪国際(伊丹)空港、神戸空港で稼働する搭乗橋全てが同社製で、東南アジアやその他の地域への進出も視野に入れ、空港の生命線である高稼働率の維持、向上に貢献する取り組みを継続します。

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