アメリカ民間航空戦闘訓練会社のエアUSAは、オーストラリア空軍のF/A-18A/Bホーネット、46機を購入しました。今後アメリカ軍との訓練サービスで敵役として使われる事になります。エアUSAは現在、L-39アルバトロス、BAeホーク、アルファジェット、MiG-29を保有しています。
オーストラリア空軍はF/A-18Aを57機、F/A-18Bを18機導入して運用してきました。2021年にF-35AライトニングⅡと交代して退役します。25機をカナダに売却し、46機をエアUSAに売却する事で同意しました。売却にはスペアパーツなども含まれています。
オーストラリアで運用してきたF/A-18A/Bは腐食はほとんどない状態です。アメリカ海軍で運用してきたものは海の塩害の影響を受けていましたが、高温で乾燥した環境が原因です。現在、最初の10機をアメリカに向けて輸送する準備をしています。貨物船で約60日かけて運ぶ予定です。36機は空中給油機を使い、太平洋を飛行してアメリカに向かう予定です。
エアUSAは46機全てを飛行可能な状態にし、イスラエルで設計された電子戦ポットを搭載して訓練サービスに使う予定です。F/A-18A/BのレーダーはAN/APG-73レーダーに換装されています。これによりF/A-18C/Dや初期型F/A-18E/Fと同等の索敵能力を持ちます。