フランス海軍は、2020年3月にアラブ首長国連邦の第104アル・ダフラ空軍基地に第23F海軍航空隊分遣隊のアトランティック2を1機と要員約20名を配備し、ヨーロッパ主導(EMASOH)のホルムズ海峡警備「オペレーション・アジェノール」に参加しています。
アトランティック2は海上哨戒のほか、レーザー誘導爆弾GBU-12を搭載した近接航空支援(CAS)ミッションも可能です。「オペレーション・アジェノール」では監視、偵察を主任務として同盟国との情報共有に役立てています。
「オペレーション・アジェノール」には、フランス、ドイツ、ベルギー、デンマーク、ギリシャ、イタリア、オランダ、ポルトガルの8カ国が参加し、ホルムズ海峡で航行の自由を確保しています。
アトランティック2は、ブレゲーが開発した対潜哨戒機です。ベースとなったアトランティック1は1961年10月に原型機が初飛行、フランスのほか、ドイツ、イタリア、オランダ、パキスタンで採用されました。アトランティック2は1981年5月に初飛行し、フランス海軍で採用され、28機が製造されました。