愛媛県は2020年4月14日(火)、松山空港の機能拡充について、駐機スポットの増設と国際線旅客ビルの拡張計画の素案を発表しました。
現在、松山空港は中国・四国最大数の利用数となっていますが、駐機スポットが6つしかなく、新規開拓ができない問題を抱えています。このことから愛媛県知事は、2019年には国土交通大臣や菅官房長官に対し駐機スポットの早期増設を強く要望し、新たに松山空港の駐機スポット新設に係る費用が計上され、事業化が決定しました。
一方、国際線旅客ビルの施設規模にも問題があり、小型機1機分の発着しか対応できないことから、駐機スポット増設の働きかけと並行して拡張計画の検討を進め素案を作成、今回の発表に至っています。
素案では、4つ案が提示されていますが、いずれの素案も既存施設、庁舎管制塔やバスの乗降場の移転が伴うため、国や関係団体、バス・タクシーなどの民間事業者の意見を踏まえて検討が必要となります。
愛媛県では今後、松山市、松山空港ビル、航空会社、税関・出入国管理・検疫関係者、バス、タクシー団体などで構成されている「松山空港将来ビジョン検討会」で検討し、2020年夏ごろまでには最終的な拡張計画案を決め、空港を管理・運営する国などとの間で、整備に向けた具体的な協議に入ると説明しています。