ボーイング・オーストラリアは2020年5月5日(火)、オーストラリア空軍(RAAF)向け概念実証機「ロイヤル・ウィングマン」の1号機がロールアウトしたと発表しました。
「ロイヤル・ウィングマン」、50年ぶりにオーストラリアで設計から製造まで手がけられる航空機です。ボーイング・オーストラリアのほか、BAEシステムズ・オーストラリアなど、35社が参加しています。1号機は今後、地上試験と2020年後半のタキシングテストを経て、年内の初飛行を予定しています。
「ロイヤル・ウィングマン」の全長は11.7メートル、航続距離は約3,700キロメートルで、複合材を多用した航空機で、3機の製造を予定しています。単独自立飛行や、有人機と連携した飛行が可能で、情報収集、監視、偵察や電子戦の任務に対応できる器材を搭載します。開発費の2,900万ドルは、オーストラリア国防省が負担しています。