インドの格安航空会社(LCC)、スパイスジェットは、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック中、グローバル・カーゴGSAであるMGHグループ向けのチャーター便を運航し、インドのサプライチェーンを維持しています。
スパイスジェットはインド2位の航空会社で、5機の貨物専用便を使用し、医薬品や医療機器、農産物など重要な物資を輸送しています。インドでロックダウン措置が開始されてから2020年5月初旬までに430便を運航し、インドの航空会社が運航する貨物の70%以上を占める約4,000トンの貨物を運びました。運航先は上海、香港、シンガポール、スリランカ、クウェート、アブダビ、ホーチミン、コロンボ、カブール、ドバイなどです。
2018年9月に就航した貨物専用機「スパイスエクスプレス(SpiceXprеss)」は導入時点で、インドで航空会社が貨物専用機を運用している例がなく、その導入は賭けであったと説明した上で、これらの機材のおかげで現在、主要なサプライチェーンを確保することができています。また、スパイスジェットは、旅客機である737とDHC-8-400(Q400)も活用し、座席に貨物を搭載して輸送するなど、貨物サービスを強化しています。
なお、MGHグループは、シンガポールからチェンナイ、ベンガルールへの医薬品の輸送を積極的に支援するとともに、ハノイ、バンコクへの定期貨物便へのサポートも拡大し、スパイスジェットの貨物便の運航を積極的にサポートしています。