WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は2020年5月2日(土)、グローバル人道支援対応拠点での稼働を開始しました。これは、支援に関わる機関や団体をサポートし、民間航空が実質的な停止状態にある中で必要不可欠な医療用品や人道支援物資を開発途上国に確実に届けるためのものです。
国連WFPは、必要不可欠な医療用品や人道支援物資を輸送するとともに、医療従事者をパンデミック対応の最前線に送るための世界規模の航空網を配備しています。医療用品が生産される場所が近いリエージュ、ドバイ、中国にあるグローバル人道対応拠点は、エチオピア、ガーナ、マレーシア、パナマ、ドバイ、南アフリカの地域拠点とつながり、待機している小型航空機で支援優先国に向けて貨物と支援者を輸送します。
1月下旬からすでに、89カ国に300トン以上の人道支援物資と医療用品の貨物を輸送していますが、新設されたリエージュ(ベルギー)からは、約16トンの医療貨物とマスクや手袋などの個人用防護具をブルキナファソとガーナに向けて輸送しました。
また、人道支援者と医療従事者がアフリカを東西に往来できるようにするため、停滞している民間航空を利用する予定で、今後、中東、ラテンアメリカ、アジアにも拡大されます。