統合幕僚監部は2020年6月28日(日)、中国軍機が東シナ海と太平洋を飛行したと発表しました。H-6爆撃機2機が確認されています。この航空機に対し、航空自衛隊は戦闘機をスクランブル発進させ対応にあたり、この飛行による領空侵犯はありませんでした。
確認された航空機の航路は、いずれも東シナ海の上海方面から宮古海峡を通過、太平洋まで飛行し、八重山諸島の南およそ150キロメートル付近でUターンし、再び東シナ海へ戻りました。空自が撮影、公開した画像によると1機は、「20212」と記載されたH-6爆撃機です。
H-6は西安飛機工業公司が製造し、中国人民解放軍が装備している大型爆撃機で、ソビエト時代のTu-16爆撃機を中国が国産化した機体です。戦略爆撃、戦術爆撃、巡航ミサイルや空対艦ミサイルなどの発射母機として運用されるほか、空中給油機や核攻撃専用機、偵察機、電子戦機、海軍機、対潜哨戒機といった派生型もあります。