KLMオランダ航空は、2020年10月25日(日)から始まる冬スケジュールに向け、新型コロナウイルス感染拡大の状況に合わせた運航調整を行っています。KLMは多くの都市への就航を優先し、その後に増便や機材の大型化などで提供座席数を増やす方針を取っています。年内にヨーロッパ路線のネットワークは100%、大陸間路線は92%まで回復をめざしています。
ヨーロッパ路線のネットワークは、5月に通常の就航地の38%、6月に55%、7月に77%に就航し、8月と9月には96%にまで上昇、10月に99%、11月と12月には100%に回復する予定です。
9月に感染第2波として、イギリス、スペイン、フランスの一部などヨーロッパ諸国は、旅行警告レベルを引き上げ、「必要不可欠な旅行のみ」したことから、9月に予定していたヨーロッパ路線の拡大は延期されています。現在のところ、10月25日(日)からポズナン(ポーランド)線の運航を再開する計画です。
なお、貨物専用便としての運航も含まれているため、8月時点で旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)はパンデミック前の56%となっており、12月まで50%後半台の推移を見込んでいます。
大陸間路線では、8月時点で通常の80%の都市に就航していますが、このうち3分の1は貨物専用便です。このため、RPKは8月時点で通常の46%にとどまっています。
9月から、仁川経由の杭州線を再開、カイロ線に再就航、10月末にはエドモントン線の再開を見越し、アムステルダム/カルガリー/エドモントン/アムステルダムの順での三角運航を開始し、12月にはリヤド線の再開を予定しています。予定では10月の大陸間路線における就航地は通常の89%、11月と12月は92%にまで回復させ、就航地を順次拡大します。
なお、日本路線では10月24日(土)までのスケジュールで、成田/アムステルダム線をほぼデイリー、関西/アムステルダム線を約週5便での運航を予定しています。