ベルリン・テーゲル空港、70年の歴史に幕 最終便はエールフランス

ベルリン・テーゲル空港、70年の歴史に幕 最終便はエールフランス

ニュース画像 1枚目:テーゲル空港でエールフランス最終便をウォーターキャノンで送り出し
© Berlin Brandenburg Airport / Bildquelle: BER/photothek.de
テーゲル空港でエールフランス最終便をウォーターキャノンで送り出し

ベルリン・テーゲル空港は2020年11月8日(日)、70年を超える歴史に幕を閉じる最終便として、エールフランス航空AF1235便をウォーターキャノンで送り出しました。ベルリンでは、新空港のベルリン・ブランデンブルク国際空港が10月末に開港しています。テーゲル空港が廃港となり、シェーネフェルト空港はすでに新空港の一部として統合されています。

テーゲル空港は冷戦下の1948年、当時のソビエトによるベルリン封鎖を受けて建設された空港です。西ベルリンへ向かう全ての道路・鉄道の封鎖、飛行機による物資輸送の需要が急増し、既存のベルリン・テムペルホーフ空港では輸送力が不足し、フランス軍が急遽、建設した空港です。当時、滑走路はヨーロッパ最長の2,428メートルであったにも関わらず、わずか90日未満で建設されました。

民間の航空会社の乗り入れ開始は1960年で、初フライトは、最終便と同じエールフランス航空でした。1965年から1975年に現在の空港ビルが建設され、パンナム航空とブリティッシュ・エアウェイズがテムペルホーフ空港からテーゲル空港に移転し、テーゲルがテムペルホーフに代わり、西ベルリンの主要空港となりました。

ベルリン市内から約8キロの場所に位置し、滑走路2本、5つのターミナルを有する空港で、1974年当時の計画では利用者数は年間250万人でしたが、2019年の利用者数は年間2,420万人にまで拡大していました。

テーゲル空港のホームページには、これまでの歴史や閉鎖までの舞台裏を紹介する写真や動画などが紹介されています。

■最後のライトが消される瞬間
■テーゲル空港の歴史ハイライト
期日: 2020/11/08まで
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