新型コロナ・ワクチン輸送、アメリカで取り扱い進む

新型コロナ・ワクチン輸送、アメリカで取り扱い進む

ニュース画像 1枚目:ワクチン輸送 イメージ
© American Airlines
ワクチン輸送 イメージ

アメリカン航空貨物チームは2020年11月30日(月)、新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンの輸送に向け、製薬、貨物輸送の協力企業と連携し、マイアミから南米へボーイング777-200型機で試験飛行を実施したと発表しました。試験飛行では、コロナ・ワクチンの輸送に必要な条件をシミュレートし、包装や運用上の取り扱いプロセスのストレステストを行いました。

アメリカNBCの報道では、ユナイテッド航空がブリュッセルからシカゴに向け、ワクチンを輸送する初めての貨物チャーター便を運航したと伝えています。輸送されたワクチンは、アメリカでの承認を経て今後、さっそく使用されると見られています。

パンデミック以来、航空各社は蒸発した旅客需要に代わり、マスクなどの個人用保護具(PPE)、医療機器、COVID-19テストキット、医薬品の輸送に携わってきました。特に、航空輸送では低温で管理した状態で輸送するためのコールドチェーン物流が築かれており、世界中の研究施設に向けてテストワクチン、検体を迅速・安全に輸送しています。

新型コロナウイルスのワクチン開発のニュースは、株価上昇につながる材料になるなど、コロナ禍の明るい話題となっています。航空業界では旅客需要が大幅に減少する中で、貨物専用機の機内で低温を保つ特別な取り扱いを通じ、世界各地へのワクチン輸送を支援する方針です。

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