フランス空軍A340-200、オークションで売却 1,000万円から

フランス空軍A340-200、オークションで売却 1,000万円から

ニュース画像 1枚目:フランス空軍 A340 イメージ (nh747dさん撮影)
© FlyTeam nh747dさん
フランス空軍 A340 イメージ (nh747dさん撮影)

フランス政府は、フランス空軍で使用していたエアバスA340-200型機の2機をオークションで売却します。売却される2機は機体記号(レジ)「F-RAJA」と「F-RAJB」で、パリ・シャルル・ド・ゴール空港に駐機されており、2020年12月21日(月)まで内覧ができます。売却手続きは、オークション方式で12月22日(火)に実施し、価格は8万ユーロ、日本円でおよそ1,000万円から開始されます。

1995年2月に製造されたこの2機は、オーストリア航空へ納入され、日本路線を含む定期便に投入されました。その後、2006年にフランス空軍に導入された以降も、羽田、成田、関西、新千歳、そして横田基地などへの飛来が確認されています。それぞれ7万と6.8万飛行時間で、オーストリア航空ならびにフランス空軍で運航されました。

このA340-200は、長距離路線向けの4発ジェット機のA340ファミリーで、もっとも胴体の短い機種です。また、エンジンはCFMインターナショナル製のCFM56-5C4を4基搭載しています。

フランス空軍では、政府専用機のようなVIP機の運航任務ではなく、部隊輸送、緊急避難時の輸送などの任務に使用されていたとみられます。このため、機内は2機とも民間機の上級クラスが12席、エコノミーが267席、計279席を搭載しています。

売却時はエンジン搭載、機内のシートも現状のままです。ただし、機体に施されている「République Française(フランス共和国)」のロゴは購入者が責任を持って1カ月以内に剥がすことが求められています。

なお、この機材に変わりフランス空軍は新たにエアバスA330-200型機の機体記号(レジ)「F-UJCS」を導入しています。この機体は輸送用とみられ、さらに同型機を受領する計画です。

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