ANA、鹿児島の水産品輸送に「空港連絡バス」活用 輸送時間を短縮

ANA、鹿児島の水産品輸送に「空港連絡バス」活用 輸送時間を短縮

ニュース画像 1枚目:南国交通が運行するバス貨物スペースに水産物を積み込み
© エドノイチ
南国交通が運行するバス貨物スペースに水産物を積み込み

全日空(ANA)は2020年12月18日(金)から、鹿児島空港連絡バスを使用した水産品の貨物輸送サービスを開始しました。ANAグループの鹿児島空港総代理店を務め、空港連絡バスを運行する南国交通と連携し、産地から首都圏の消費者へ商品輸送の迅速化と生産者のコスト負担軽減をめざします。

水産品の輸送に活用する連絡バスは、阿久根市と鹿児島空港を結ぶ路線です。バス車両の貨物スペースに水産品が搭載され、空港連絡バスは貨客混載で運行されます。繋ぐECサイト「エドノイチ」を利用する鹿児島県の生産者向けに輸送サービスが提供されます。

生産者は当初、自ら空港に商品を持ち込み配送手続きを行っていました。阿久根市から鹿児島空港まで片道およそ2時間と、手間やコストが大きく、現在は宅配業者に集荷を依頼し、空港まで商品を発送しています。しかし、納期が3日と長く、新鮮な商品を消費者に届ける点で課題を抱えていました。

空港連絡バス活用の輸送スキームでは、生産者が商品をバスに搭載するのみです。商品は鹿児島空港でバスから航空機へ積み替えられ、当日中に羽田空港へ空輸されます。商品発送の翌日、購入者の手元へ届けられます。生産者の労力やコスト負担も抑えながら、納期2日に短縮可能です。

ANAでは今後、「水揚げ当日中の配送」も視野にいれた検証を予定しています。

期日: 2020/12/18から
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