© シンガポール航空
ワクチン接種を済ませた乗務員たち、イメージ
シンガポール航空グループのシンガポール航空、シルクエアー、スクートの3社は2021年2月11日(木)、世界で初めて新型コロナウイルスのワクチンを接種済みの乗員による定期便運航を開始しました。定期便運航に乗務するパイロット、客室乗務員の全員がワクチン接種を済ませ、接客に当たりました。
対象となった便は、シンガポール航空ではシンガポール発ジャカルタ行きSQ986便、スクートのシンガポール発バンコク行きTR606便、シルクエアーのシンガポール発プノンペン行きMI608便でした。
シンガポールではエッセンシャルワーカーに航空産業に携わる人々が含まれ、ワクチン接種の優先度が高く、比較的早い時期に乗務するスタッフがワクチン接種済みで運航できる状態を作ることができました。さらに、シンガポール政府は、コロナで受けたダメージから経済復興に向け、航空産業が重要な役割を果たすと見ており、航空事業従事者へのワクチン接種を優先しています。
こうした背景もあり、シンガポール航空グループに所属するパイロットと客室乗務員もワクチン接種に積極的で、実に90％以上が接種申し込みを済ませています。空港スタッフ、エンジニア、グラウンドスタッフを含めても90％以上がワクチンの接種を希望している状況です。
シンガポール航空のゴー・チュンポンCEOは、コロナ陰性検査とワクチン接種により、国境を再び開き、旅行者の信頼・安全性を高める大きな鍵になる動きとコメントしています。