海運会社CMA CGMが航空貨物会社を設立、A330-200Fを購入

海運会社CMA CGMが航空貨物会社を設立、A330-200Fを購入

ニュース画像 1枚目:A330-200F イメージ
© AIRBUS
A330-200F イメージ

フランス・マルセイユに本社を置く海運会社のCMA CGMは2021年2月12日(金)、航空貨物事業会社のCMA CGMエア・カーゴ(CMA CGM AIR CARGO)を新たに設立したと発表しました。新会社は貨物機4機を購入し、航空物流による速達性の高いソリューションを提供します。航空貨物部門への進出により、CMA CGMはグループの輸送・物流能力を強化し、包括的かつ機動的な事業を展開します。

航空貨物事業の開始にあたり、CMA CGMグループは、2014年から2016年に運航を開始したエアバスA330-200型貨物機(F)を4機、購入しました。A330-200Fの航続距離は、エアバス発表で最大7,600キロメートル(km)、CMA CGMが想定するヨーロッパを拠点とする世界各地との貨物輸送に対応可能です。この機体の運航は他社に委託すると公表されており、各種報道や発表を総合すると、エア・ベルギーがCMI契約で運航すると見られています。

CMA CGMエアカーゴはA330-200Fで運航を開始し、航空会社とのパートナーシップに基づき、グローバル展開を想定しています。CMA CGMは2020年9月にフレンチ・ビーやエア・カライベスなどの航空会社を傘下に収めるデュブルイユ・グループに30%の資本参画を発表していましたが、この計画は実行には至らなかった模様です。

CMA CGMグループが導入するA330-200Fは、カタール航空カーゴが運航していた機体と見られます。すでに1機は、機体記号(レジ)「OO-CMA」となり、2月15日(月)にエア・ベルギーの拠点、ブリュッセルにフェリーされています。

メニューを開く